磁石の歴史は古く、さかのぼれば紀元前にまで到達します。
日本でも、同様に古い時代から存在し、「慈石」という名前の読み仮名として「じしゃく」という記述が、日本最古の漢和辞典にものっているほどです。
この「慈石」という感じは、中国から来たもので、その由来は、天然の磁石である磁鉄鉱が鉄を吸い寄せる姿が、見た人に、わが子を抱き寄せる母を思わせたからだと言われています。
磁力というのは、いつの時代でもその不思議な力で人々を魅了し、好奇心を掻き立て、現在のような高度文明にまで導いてきたのかも知れません。
見えないけれど確かに存在する力、磁力。
その不思議は、長い間の歴史中も、色あせることなく、今でも多くの研究者をとりこにしています。
だからこそここまで、磁力の研究は進んだのだと思います。
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母なる大地と呼ばれる地球が、大きな磁石であるという事、子を慈しむ母を思わせ、慈石(じしゃく)と表現されたこと、私達に、常に可能性を示してくれること。
場所や時代が変わっても、人類の磁石への思いは、ついに現代まで一度も変わることがありませんでした。
そしてこれは、おそらくこれからも続いていくのでしょう。
現在最も強力であるネオジム磁石ですが、高温では磁力が減少するという弱点を持っています。
そのため高温状態においては活用できませんでした。
しかしこの弱点は様々なアプローチにより補われています。
現在行われている手法としてはジスプロシウムを添加するというものがあります。
これによりある程度の減磁が改善され、応用の幅が広がりました。
この問題が完全に解決されることが、当面の課題といえるでしょう。
また、減磁と並んで問題となっているのがコスト面の改善です。
希土類磁石の含む希土類元素は非常に高価であり、比較的安価といわれるネオジム元素でも課題は残ります。
そのため現在では、希土類元素を含まず、ネオジム磁石よりも強力な永久磁石の発明が望まれています。
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